こんにちは!ベトナム文化紹介のチャンです。
今回紹介したいのはベトナムのドンホー版画です。
これは無形文化遺産として認定されたものです。
その理由は何でしょうかね。今回の記事をじっくり読んでください。
昔から、北部に住んでいるベトナム人は旧お正月になると、ドンホー版画を買って家を飾るという習慣があります。飾るだけじゃなく、新年のお祝いと家族の幸せを祈るという目的もあります。縁起物として使われるみたいですね。
一体ドンホー版画はどういうものかというと、それはハノイから30キロメートルぐらい離れてるドンホー村で製作されている伝統的な絵が描かれた版画です。ドンホー版画は略称です。正式にドンホー民間木版画と言います。17世紀頃から始まったと言われています。
ドンホー版画の特色はその材料と色彩にあります。
まずは材料である用紙です。ドンホー版画に使われる用紙はディエップ紙(giấy điệp)というものです。砕いたホタテ貝殻をもち米などの糊と混ぜます。それから、混ぜたものを松葉で紙の表面を拭きます。出来上がるのは光が当たるとピカピカに光るディエップ紙(giấy điệp)です。日本語で「giấy」は紙で、「điệp」はホタテ貝です。つまり、「giấy điệp」というのはホタテ貝から作られた紙です。
次は色彩です。ドンホー版画に使われる色は混色ではなく、原色です。すべて自然から作られます。基本的に4つの原色があります。それは緑、黒、黄色、赤です。緑は藍や銅の錆から、黒は竹の葉の炭から、黄色は槐の花の蕾から、赤は朱色の小石からです。
色を作るのはとても複雑で、熟練を要します。木版画なので、木版の数は色の数と同じです。人によって作った色が異なり、家族はどのぐらいあれば、色を作る方法はそれぐらいあります。それは個人的なコツになり、子孫のみ伝えられます。目が高い人ならば、版画を見るだけで、その作家がだれかすぐ分かります。
すべて自然からの色なので、ドンホー版画はシンプルですが、混同しないどほ非常に特別です。
ドンホー版画のテーマも多様で、特別です。版画に出てくるのはほとんどベトナム人にとって身近な鶏、豚、魚、水牛、ネズミなどです。風刺のテーマは「ネズミの嫁入り」、「嫉妬」という版画が有名です。栄花のテーマは「雄鶏を抱く男の子」で、富貴のテーマは「アヒルを抱く女の子」があります。生活のテーマは「牛飼いの笛吹き」があります。それはすべて日常生活を描いた版画です。それを通じて、幸福で安定な人生の期待を伝えるようになります。
おばあさん、おじいさんの時代と違って、今の忙しい時代では、ドンホー版画を買い求めるという習慣は消えゆく風習になっているだろうか。私は結婚する前に、お正月をきっかけに父と一緒にドンホー版画の村まで橋を運ばせてドンホー版画を買うのは絶対なことです。伝統的な風習を守るのに少しでも貢献したいと思います。ドンホー版画野村は観光客に対するおススメスポットです。ぜひ一度、訪れてみてください。