みなさん、こんにちは!
またベトナム人のチャンです!
新型コロナウイルスの感染を防ぐため、ソーシャルディスタンシングが広がっているようです。1か月前に、ベトナムで感染拡大が落ち着きはじめたので、やっと外に出ることができました。
娘に自然体験をさせて、テレビに触らせないようにしたいので、天気が良ければ娘に外で思い切り遊ばせて、樹木や草花など自然に触れる機会を作る習慣があります。先週のお出かけで、凧揚げをしながら、自然と触れ合いました。そのきっかけで、この記事ではベトナム人の遊びである凧揚げについて紹介したいと思います。
澄んだ青い空を遊ぶ凧はベトナム人の目には詩的で慣れ親しむイメージです。凧揚げはこれまでベトナム人の何世代にもわたる民俗遊びとして行われてきました。
凧はベトナムではなく、中国(春秋戦国時代)に由来して2800年以上の歴史を持つことを知っている人は多くないと思います。凧は、紙、布、ナイロンなど、さまざまな素材で作られています。しかし、最も人気があるのはナイロンです。なぜならば、ナイロンでは美しい色を作ることができるだけでなく、長期間にわたって非常に優れていることです。
凧揚げは風の揚力に基づく遊びです。それで、凧揚げで高く飛ばすコツの一つはその場所にあります。風の強い日に広い原っぱや河原などで凧揚げを楽しみましょう!凧揚げは子供だけの遊びではありません。大人にとってはとても懐かしい遊びでもあります。毎日、夕方になると、風通しが良い場所で凧揚げをしている人が多いですよ。河川敷で裸足で地面を走って凧揚げをしている子供たちのイメージはベトナムの田舎に馴染みがとても深いです。
夏の空は凧が高く飛ぶ理想的なスペースになるでしょう。たった1万~2万ドンで可愛い凧を手に入れることができますが、上手に揚げるのは誰でもできるというわけではありません。青い雲まで飛んでいる凧を見て、風に乗って空を飛んでいるように感じますよ。
凧というものはおもちゃだけではありません。人の望みを表す意味を持っています。ベトナムで素晴らしい芸術賞である「ゴールデン凧」があります。
ベトナムに長く住んでいる日本人であれば、このドンホー版画を見たことがあるかもしれません。何世代にもわたって、ドンホー版画で水牛に乗って凧を揚げる少年の姿は、ベトナムの国の平和の象徴と考えられてきました。
凧揚げは世界中の各国もありますが、ベトナムの凧揚げは何か特別な点があるでしょうね。普通の凧揚げの他、笛をつける凧揚げというものがあることです。風を受けると、つけられた笛から音が出るので、「笛凧」と呼ばれています。しかし、笛がいい音を出す綺麗な凧をつくることは簡単ではありません。昔のころ、洪水などの自然災害が起こらないように祈るために、収穫後ベトナム人はよく笛凧でその希望を送っていました。また、収穫後は笛から出る音を楽しみながらのんびりとする瞬間です。
伝統的な遊びが失われつつある昨今ですが、都市内での遊び場などで凧を揚げる人が時々見えますよ。また、伝統を守るための「凧揚げ祭り」、「凧飾り祭り」があちらこちら行われています。お時間があれば、お祭りに行ってみませんか。